過日、総合型地域スポーツクラブの関係者とお話する機会がありました。
まず総合型・・・の説明ですが、
・総合型地域スポーツクラブとは多世代、多志向、多種目の活動しているクラブ
・老若男女を問わず、いつでも・どこでも・だれでも・いつまでも、スポーツに親しむことができるような環境を整えることが目的。
そもそも
・平成12年度に「スポーツ振興基本計画」の中で策定された。
・「10年間で、全国の各市町村において、少なくとも1つは総合型地域スポーツクラブを育成」が目標
政策として国は
・平成9年度からスポーツ少年団を核としたクラブ育成モデル地区事業
・平成14年度からスポーツ振興くじ助成によるクラブ創設支援事業とクラブ活動支援事業を行った
しかし、目標達成へのスピードが足りないので、
・平成16年度から文部科学省委託事業として地域の体育協会と協力し、支援している。
来年は平成22年で目標期限の10年目を迎えます。
平成20年度の進捗状況は、
クラブ数は2768クラブ、育成市町村数は1046、育成率は57.8%で目標から大幅に遅れている。
その原因として以下があげられるようです。
・施設の不足
・クラブマネージャー・指導者の不足
・そもそも総合型地域スポーツクラブを知らない(聞いたことがあるは3割にとどまる)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/08/attach/1283327.htm
直接聞いた話でも、全国でも財政的に独立した運営しているクラブは全体の2割、3割にとどまるという。
これまでの成功事例が少ないのと、スポーツに対する市民意識が低いため、また運営する人材がいないために、クラブ自体が発展していないということでした。
クラブの運営費は、会費や企業協賛、補助金ということですが、いずれはどのクラブも独立して収益をつくっていかなくてはならないため、会員数の確保が急務です。
僕も田舎の出身ですが、なかなか市民町民の方がお金を払って、運動を行うというのは難しいと思います。
運動するのであれば、自分で走るか、歩くか、そんなところでしょう。お金を払ってわざわざという方はめったにいない。
施設、マネジメント、市民意識の3つの問題点を抱える総合型の運営は大変ですね。
いい指導者を雇用するにも人件費が必要です。
しかし、いい指導者と企業協賛を結びつける方法・・・ないものか、検討に値すると思います。
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